自己愛性パーソナリティ障害

 

 

ありのままの自分を認めることができず、 自分は優れていて素晴らしく特別で偉大な存在でなければならない と思い込むパーソナリティ障害の一類型である。

 

精神療法は、 患者はたいてい自分が問題であるとは認識していないため、 多くは困難である

 

自己愛性パーソナリティ障害の人物は人より優れているという固有 の高い自己価値感を有しているが、 実際には脆く崩れやすい自尊心を抱えている。 批判を処理することができず、 自己価値観を正当化する試みとして、 しばしば他者を蔑み軽んじることで内在された自己の脆弱性を補お うとする。 痛ましい水準の自己価値観を有する他の心理学的状態とは対照的に 、自己愛的な性格を特徴づけるのはまさにこの所以である

 

 

自己愛性パーソナリティ障害の症状


人より優れていると信じている
権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす
業績や才能を誇張する
絶え間ない賛美と称賛を期待する
自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する
人の感情や感覚を認識しそこなう
人が自分のアイデアや計画に従うことを期待する
人を利用する
劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる
嫉妬されていると思い込む
他人を嫉妬する
多くの人間関係においてトラブルが見られる
非現実的な目標を定める
容易に傷つき、拒否されたと感じる
脆く崩れやすい自尊心を抱えている
感傷的にならず、冷淡な人物であるように見える