義務と権利

 


僕は数多くの社員のマネジメントを経験したことがありますが、義務を果たさずに権利ばかり主張する人間がたまにいます。
でも、義務を果たさずに権利ばかりが通るというのは成り立ちずらいと思います。

会社で言う義務とは、社会や市場に貢献すること。
貢献できたかどうかは売上や利益で証明されます。
自分のやりたいことをやろうが、良かれと思ってやったことだろうが、義務を果たすことが出来なければ収益を上げる事は出来ず、会社を継続するという権利は剥奪されます。

社会人で言うところの義務とは、会社や顧客に対する義務を果たすこと。
それは勤怠であったり、顧客への貢献度であったり、チームワークであたったり、顧客や仲間との約束を守る事だったり、個々人がどれだけ義務を果たせているかによって、収入であったり自由という権利は得られるのだと思います。

社長の義務とは、市場や社員への義務を果たすこと。
社員の給与を下げたり、市場価格より上げなかったりすることは、社員の生活の権利を奪う事であり、義務を果たしていないという事になると思います。
また、社員のやる気を奪ったり、何言ってるか解らなかったり、社員より自分の都合ばかり優先している社長。
そんな義務を果たせない社長に、顧客も社員もついてきてくれるなんて普通に考えてあり得ません。

自分はこれだけ頑張っていると思っていたところで、義務を果たしているかどうかは市場や相手が決める事。
自分の都合を優先するという事は、相手の不都合を優先するという事。
相手の不都合を受け入れるという事は、自分の権利を捨てる事。
でもそれは、相手に権利を与えてあげられるという事。

自由や権利ばかりを求める人間に限って、自分の義務を忘れてしまっているように見えてしまいます。

どんな立場の人でも焦らなくたって、

義務を果たせば権利は勝手についてくる

僕はそう思っています。